レンゲ畑を見ながら
- カテゴリー:牧師室より
しばらく前のことになるが、
新幹線の車窓からレンゲの花が咲いている風景が目に映った。
私が小学時代を過ごした学校の周辺は田が多く、
春になればレンゲの花が咲き乱れる田を駆けずり回ったものである。
ある時、最終的に水田になってしまうのに
どうしてレンゲの花を咲かせているのか不思議に思い、
所有者に聞いてみたことがある。
いわく
レンゲの花が咲いている田のほうが、耕して水田にしたとき、
栄養のある良い田になる、とのこと。
一見無意味なことのように思えることも
別の角度から見れば必要性を備えていることがある。
なるほど人生もそのようなものだなあと、
つくづくと感じる。
そうであるならば、私に必要なものをすべて御存知のお方に
すべてを委ねて生きることが幸いだと言えるだろう。
レンゲ畑を見ながら、そんなことを思った。